フランス人が東京で考えた。-働き方・休み方-

フランス語会話学校エコールサンパのスタッフがライフスタイル、日本での生活を通して考えたことを、サンパに(sympa: 好意的に)本音で語ります。

フランス語圏の人とはたらく

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サンパでフランス人、ベルギー人と働くようになって、毎日が頭のトレーニングだと感じます。

サンパで働く前は、暗黙の了解とか、周囲の目、常識をかなり気にする人間でした(今もその節はありますが)。そのため何かを決定するとき、自分が深く考えて決定するというよりかは、いつも既存のルールに頼ってしまっていたと思います。

ところがサンパに来てからは、私が『~すべき』という発言をした際、『なんで~すべきなの?』と他のスタッフに聞かれても、相手をしっかり納得させられるような理由を言えないということがしばしば起こりました。メンバーがそれぞれ異なるバックグラウンドを持っており、同じ常識の中で生きていないからこそ気付けた点だと思いますが、今まで自分がいかに常識に頼り、自分の価値観に基づいて考えることを放棄していたのかと反省しました。

コミュニケーションの取り方に関しては、私の中のフランス人のイメージと実際のイメージに差があり、肩透かしを食ったような状態でした。フランス人は相手に対して自分の意見をはっきり言うと印象があったため、はじめは、『同意できないことに関しては相手に強く訴えなければ』と気負っていました。なるべく強く、ダイレクトに伝えることが正解だと思っていたのです。ですが、今は必ずしもその方法が正しいとは言えないと感じています。同じフランス人であっても、それぞれのキャラクターによって、意見の伝え方も違いましたし、他人からの意見の受け取り方も違うことに気が付いたのです。言われてみれば当たり前のことだったですが、一人一人違う人間ということを考える前に、『フランス人』『ベルギー人』『日本人』と勝手にカテゴライズして押し付けていたところがあったなぁと思います。

そのため、同僚と向き合うために、頭を使って考えることが日々の目標です。職場は日本、けれども同僚はフランス人ということもあり、価値観の板挟みも少なくありません。その都度の決断で、頭を悩ませますが、自分への荒治療だと思っています。

かと思えば、会議中、フランス人は人が話している中お構いなしに相手の話にかぶせて話してきます。日本だと、相手が話し終わってから話すのが普通ですが、特に議論が白熱してくると、彼らはお構いなしに会話にかぶせてきます。最初は、なんだか喧嘩のようで度肝を抜かれました。今は大分慣れ、たまに会話に割って入ることが出来た時は、ほんの少しだけ強くなれたかも?と自信がつく瞬間です。

雑談の仕方を取っても、彼らの特徴が表れているのではないかと思います。

聞くと、彼らにとって議論の醍醐味というのは、たとえ大筋で同意し合っていたとしても、どこかお互い賛成できない部分を見つけては『それに関しては賛成じゃないな!なぜなら…』と、自分独自の視点からの意見を述べるのが楽しいのだそうです。

たまにこうやって言葉にして彼らの特徴を説明されると、『だから彼らは、良いと思っていても『まぁ、悪くないね!』という言い方をするんだな…』と、腑に落ちたような、ますます理解が深まったような気持ちになります。

こんな環境の中で色々な発見や気付きを得ながら働けるのは楽しいのですが、なにより、同僚の彼らも私の性格や日本の文化を理解し尊重しようとしてくれていることがとても嬉しいですし、私も相手を理解しよう、がんばろう、という気持ちになれます。

(Haruka N)