フランス人が東京で考えた。-働き方・休み方-

フランス語会話学校エコールサンパのスタッフがライフスタイル、日本での生活を通して考えたことを、サンパに(sympa: 好意的に)本音で語ります。

忙しいフランス人の週末

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Didier

ハードな一日を終えた夜はぐっすり眠る。充電するならこれに尽きます。でもその状況が数週間、数ヶ月、あるいは数年続いたら、どうしますか?

 

フランスでは仕事のあと同僚と飲みに行って、お互いの身の上を嘆き合う習慣はありません。それよりも早く家に帰って、残された時間を自由にめいっぱい楽しみます。家族と過ごしたり、家で過ごしたり、または自分の趣味や情熱を注いでいることに時間を費やしたり。そんなひとときをとても大切にします。フランス人には仕事と休みに関する、彼らなりの哲学があります。仕事で高いパフォーマンスを出すには、完全に仕事と切り離された時間を持つこと。仕事の世界と全く無縁の活動をすること。それも、できるだけたくさん。これがフランス的な考えです。

 

「外出先にどんな楽しいことが待っていようと、疲れすぎていて無理。とにかく寝たい。ゆっくり休みたい。」という人も確かにいます。しかし基本的にフランス人の休日の過ごし方はアクティブです。せっかくの貴重な時間を台無しにしてはいけない。仕事一筋の人生ではいけない。その気持ちが彼らを、人生を満喫していると確信できる活動へと駆り立てるのです。

 

では実際どんな休日を過ごしているのでしょう?

学生時代にスポーツをしていた人なら、休日それを楽しむケースがあります。地域の自治体がクラブを運営しており、幅広い世代向けに様々なチームが組まれています。全ての住民にとってアクセスしやすいよう、利用料は手頃な金額に抑えられています。こうした住民に開かれた活動の場が、日本になかなかないのが残念です。自然にふれられる場所もたくさんあります。海や山、森などへ出かけたり、もっとシンプルに公園で過ごす人もいます。お金を使わず過ごすことにかけては、フランス人は上手です。

 

文化にふれて知識欲を満たす(つまりお金を使う)人もいます。そうした人々は映画館や美術館などへ出かけます。フランスに比べると日本では文化的な楽しみにお金がかかるので、どうしても足が遠のきがちですが。インドア派なら読書したりテレビのシリーズものを観たり。お金をかけずに手っ取り早く知識欲を満たせます。友達と会ったり電話で話すことに時間を使う場合もあります。

 

東京もお金をかけずにアクティブに過ごせる街です。ここは広がりのある街です。雰囲気のあるエリアがたくさんあります。それぞれに違う魅力があります。知らない街を歩いて、赴きのある場所や、味のある町の片隅を発見することは、思いついた時すぐできます。東京の街はフランスとは対照的。一つ一つの建物が独自性を保ち、色も形も大きさも様々です。一方フランスの街は、規則的に建物が立ち並び、均一性が重んじられています。またフランス人は、近代的な面と昔ながらの要素が共存する建物にも惹かれます。いずれにせよ私は、こうした街の片隅に潜む独特の味に出会いたくて、毎週末のように東京を散策しています。

(Didier L)

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