フランス人が東京で考えた。-働き方・休み方-

フランス語会話学校エコールサンパのスタッフがライフスタイル、日本での生活を通して考えたことを、サンパに(sympa: 好意的に)本音で語ります。

異なる言語・文化背景の中で学んだこと

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フランスの学生はものすごく勉強します。職業人生への第一歩のためです。進みたい分野とのつながりの中で専門知識をつけなければなりません。私の場合は高校・大学時代に様々な国へ留学しました。外国での職業経験も積みました。旅行もたくさんしました。それらをとおして学んだことは、その後の職業人生に必要な競争力の元になったり、日々の生活の中で役立っています。

 

訪れた国はたくさんあります。ドイツ、イギリス、ベルギー、イタリア、ギリシャ、カナダ、キューバ、中国、ベトナムなど。高校生の頃はドイツとイギリスに短期留学しました。ホストファミリーの家から高校に通い、現地での生活にどっぷり浸かって言葉を学びました。自分をとりまく人々との会話は全てドイツ語や英語。文化の違いに直面することもあり、決して順調な毎日ではありませんでした。でもおかげで、その土地の本当の顔を知り、本場の文化を深く理解できました。忘れられない体験になりました。

 

これが大学の進路選択につながったのだろうと思います。在学中に中国か日本に1年留学して、ディプロムをダブル取得。これが私の計画でした。リヨン政治学院にその希望を叶えてくれるプログラムがあり、入学を決めました。リヨンは街ぐるみでアジアと深いつながりがあります。大学にはアジアからの留学生がたくさんいます。日本企業の子会社もたくさんあります。私も在学中に中国人や日本人留学生の知り合いができました。そして博士課程在学中、いよいよアジアに留学することになりました。最初は上海の外国語大学で1年間、標準的な北京語を学びました。その後四川省成都に3ヶ月。さらに上海のフランス系コンサルティング会社で3ヶ月研修しました。こうした経験をとおして、異なる言語や文化背景の人々とのコミュニケーションも学びました。同時に、文化や言語の違いを越えてコミュニケーションしたいという情熱を、言語教育をとおして、人々と分かち合いたい、そんな思いが芽生えました。

 

その後日本の大学へ留学しました。関西学院で学びながらフランス語を教え始めました。教師としてのキャリアのスタートです。滑り出しは決して順調ではありませんでした。当時の私はまだ若く、教育についてほとんど何も知りませんでした。技術と経験不足によるストレスを常に感じていました。それでも、様々な言語を学んできた経験と、異なる文化背景の人々とのコミュニケーションから学んだことは、この仕事に大いに役立ちました。大学での学業のかたわら独学でフランス語教授法を学び、自ら情報を集め、教える技術を身につけていきました。

 

東京でフランス語を教えて7年になります。生徒さんから教わることも、日々たくさんあります。この国のこと、この国の文化について、彼らと意見交換するのが大好きです。そしてまた、彼らが週を追うごとにメキメキ上達していくのを実感できて、本当に嬉しいです。フランスへ旅立つ生徒さんもいます。彼らの夢の実現に立ちあえることにもまた、心から幸せを感じています。

(Bertrand R)