フランス人が東京で考えた。-働き方・休み方-

フランス語会話学校エコールサンパのスタッフがライフスタイル、日本での生活を通して考えたことを、サンパに(sympa: 好意的に)本音で語ります。

フランス的ガイドに頼らない旅行のしかた

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旅行者同士の会話かな?と思って声のほうを振り向くと、いつもそこに彼らが固まっています。浅草なら雷門や浅草寺。渋谷なら駅前のスクランブル交差点や東急ハンズに。秋葉原なら駅前に、外国人観光客の集団がいます。あなたも見かけたこと、ありますよね?どうして彼らは皆こうなんでしょう?だいたいガイドに頼りすぎなのです。それと引き換えに、観光客だらけの大都会にない、日本の魅力を発見するチャンスを逃しているようなものなのに。

 

主要観光スポットをおさえていくことも、たしかに大事です。フランスに帰ってから「日本に行ってきたわりに何も知らない奴だな。」と思われたくなければ、見ておくべきでしょう。でも、そんな彼らをちょっとからかってみるのも、またいいものです。彼らが決して行かない所をめぐって、もっと大きな満足を得るのです。フランス語ではこれを« sortir des sentiers battus »(踏み荒らされた場所を出る)と表現します。皆が歩くところをあえて避ける、という意味です。

 

初めて私が日本を訪れたのは2008年のことでした。ガイドしてくれる人はいませんでした。自分の感覚だけをたよりに、行き当たりばったりで行動しました。東京や京都では、まず見ておくべき場所をめざして、そこから来た道を引き返さず、次の駅まで歩きました。人の多いところは居心地が悪いもの。「集団効果」なんて大嫌いです。あてもなくただ歩いている時にかぎって、本当の日本の魅力に出会えたりするものです。気ままに歩けば、必要に迫られて、人とのコンタクトも生まれます。美味しいレストランや、オリジナリティーのあるいいお店を、偶然発見できたりします。たくさん歩けば疲れますし、道に迷うこともありますが、大したことではありません。

 

これまでに、鎌倉、高松、岡山、日光など、様々なところを旅してきましたが、いつも私のリュックの中にあるのはスマートフォンだけ。GPSが必要な時のためです。駅を降りたら、お寺や神社が一番多い、良さげなエリアをGPSで探して向かいます。途中でもっといい道に出会ったら、あっさり予定変更。その土地で真っ先に見るべきものを逃しているかもしれません。でもそれも大したことではありません。そのぶん私はほとんどの旅行者がまだ知らないところを訪れた。それだけで十分満足です。

 

日本人の友人たちはこう言います。「新宿、渋谷、秋葉原に本物の日本はない。会社とお店以外何もない。街はうるさいし、生き生きしている人もいない。本当の日本を見るなら下町にかぎる。人が本当に生きているところがいい。」彼らが言うことはもっともです。フランスも全く同じ。フランスを旅するなら、ぜひ私の友人たちのアドバイスを応用して下さい。

 

(Damien L)

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