フランス人が東京で考えた。-働き方・休み方-

フランス語会話学校エコールサンパのスタッフがライフスタイル、日本での生活を通して考えたことを、サンパに(sympa: 好意的に)本音で語ります。

私の大学生活

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大学で何を学ぶか。それを決めるのは、難しくはなかったです。文学関係に落ち着くだろうと思っていました。「ロマンス語とフランス語、およびその文学」という選択は、ごく自然なことでした。ちなみにロマンス語とはラテン語から派生した言語。スペイン語、イタリア語、ポルトガル語ルーマニア語などです。

 

大学でこれを選択すると、言語を論理的に、語源を掘り下げる手法で学びます。どの言語を選ぶか。まずフランス語は必須でした。母国語の成り立ちを知ることは重要です。それとラテン語ロマンス語の源流です。さらにもう1か国語えらぶ必要がありました。当時好きな人がイタリア人だったので、イタリア語を選択しました。単純に。

 

この分野の学業は、ふつうは修了までに最低5年かかります。学士取得に3年、修士に2年。でも私は急ぎませんでした。途中何度か休学し、外国に滞在したり旅行もしました。アメリカには2年間滞在し、研修も経験しました。旅行はモロッコ、イタリア、ミャンマー、オランダなど。どちらかというと、先に学業を終えてから旅にでるほうが一般的です。卒業がいつになるか分からないからです。しかし私は卒業まで待てませんでした。いつかは旅先から戻って学業を再開し、卒業できるだろうという確信がありました。大学での勉強内容もとても好きだったからです。そんなわけで5年のところを8年かけて卒業しました。

 

ベルギーの大学へ入るのは簡単です。入学試験がないからです!フランスでいうBAC(高校卒業時に取得)にあたる資格にパスすれば入学できます。しかし、入学してからの勉強はかなりハード。そうしなければ次の段階に進めません。単位を落として再履修する学生もたくさんいます。中退する人も大勢います。

 

学生生活はほぼ勉強漬けの毎日で、クラブ活動に励む余裕は、まずないだろうと思います。周囲にそういう人は一人もいませんでしたし、私も入りませんでした。ですが、正直に言いましょう。 fête(パーティー)はたくさんありました。とくに1年目は。

 

試験期間は年に3回。1月と6月、そして9月に単位を落とした人の追試があります。1か月前から外出は控えて、朝から晩までノンストップで勉強します。余暇もなし、外出もなし、休憩もなし。ひたすら勉強して、食べる(そして太る)だけ。ベルギーではこれをle blocus(閉鎖)とよんでいます。友人に会いにベルギーへ行くなら、その友達が大学生なら、12月、5月、8月は避けましょう。会えませんから。

 

卒業前から就職先を探すことはありません。前に述べたように、勉強が忙しすぎて、その暇がないのです。とくに最後の年は、100ページほどの論文を書かなくてはなりません。学業を終える最後の年まで、勉強に集中します。卒業後は専攻内容に何かしら関係のある仕事に就くのがふつうです。私の場合は言語とフランス文学を学んで、今はフランス語教師ですし、親友は法律を学んで法学者になっています。キャリアチェンジするなら、もう一度勉強しなおすか、何らかのフォーメーションを受けます。

 

ベルギーで良い仕事を得るために競争力をつけるなら、3か国語を話すのがほぼ必須です。もしあなたがそれを考えているのなら、心配は要りません。私のように大学卒業後も学び続ければよいのです。学習ツールとしてまず最初に挙げたいのが、MOOC (Massive Open Online Course)。ウェブ上で学べます。好きなサイトですか?Coursera.com、またはYoutubeもよく利用します。(好きなのはTed Talks。様々なテーマを扱っていて、どれもすごく面白いと思います) Wikipédiaもよく読みます。家の中は本で溢れています。電車で移動中は、外国語のオーディオや学習用のポッドキャストを聴いています。掃除のときは、様々なテーマのコンフェランスを聴いています。

 

ガンジーの、この名言が大好きです。
「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」

 

(Nadia B)